中学校のPTAで講座の機会を頂き、
「子どもといっしょに考えるためのコミュニケーション」というテーマで
お話をさせていただきました。
去年まで私は小学生ママでしたが、長男が中学生になって本当にいろいろな
ことが変わりました。
時間の使い方も、勉強の内容・すすめ方も、そして長男自身も。
子どもを18歳で自立させること。
というのが私の子育ての目標で、
それは自活できるという意味もあるし、
自分で自分の人生を選択できる、考え実行することができるようになる、
という意味もあります。
そして、
親が子どもに伝えたいこと、これをぶれないで伝え続けること、は
この時期に来て、ますます大事なことだと思うのです。
子どもに教える(=teaching)ももちろん大事、でも自立に向けて
「一緒に考える」おとなの存在で、子どもたちの考える力、能力や
やる気はもっと引き出せるのではないかと思います。
ここでも、見ること聴くこと感じること、の【受信】がしっかり
できていないと、子どもに必要なことやこちらから発信することが
違ってきます。
この間のことですが、
中1長男が「どうやって集中したらいいのかわからない」と言いました。
「集中している」状態をイメージしたら、部活(野球部)で
バッターボックスに立って、ピッチャーからボールが投げられたときの
ことが出てきたんですね。
ボールがはっきり見えて、バットに当たったときの感覚。
そういう状態が「集中している」状態なのだと気付いて、勉強を始める前に
素振りをしてみる、ということになりました。
【自分でコントロールできる部分を増やし、再現できるようにする】
ということは、ただ「集中して勉強しなさい。」というより、
今の彼にとっては必要なことで、少しは集中の仕方を考えたように
思います。
もし、うまくいかなかったら違う方法に変えればいいのです。
【うまくいったことはくり返しなさい。
うまくいかなかったことは違う方法でやってみなさい】
というシンプルなやり方です。
先日は、勉強の方法を考えることをやりました。
同じ時間であっても、ただ暗記するだけでなく、
「考えて理解する」ことが本当に勉強するということ、
…ということさえ、長男には今までピンと来ていなかった、という
事実に気付き

「お母さんはこうやってた」
「お父さんはこんな方法でやっていた」とまるで家族会議のように
なりました。
いっしょに考えることのほうが、実は簡単で、本人もいろいろと思いも
よらないアイデアを出してきます。
「先生にききに行くところを探す」…?とか…
ん〜〜〜?!(ま、いいか)
いっしょに考える?どうやって?ということであれば、
とりあえず、「ど」のつく質問をしてみましょう。
「ど」んなときに?
「ど」こで?
「ど」うやって?
「ど」んな方法がある?
「ど」れを選ぶ?
…などなど、
「そうじゃなくて〜」と言いたくなるときもありますが、
それを言っているときの声の感じや表情にもアンテナを張って。
「やるー気スイッチ、君のはどこにあるんだろうーー♪」
(親から見ると)ヘンなものがやる気スイッチになっていることも
あります(笑)
そして引き出しながらも、周りに振り回されず、
「お母さんはこんなことが大事だと思う」ということは伝え続けたい
です。
のんびり屋の長男にはやっぱり時間の大切さや期限を守ることは
身に付けてほしいし、小さなこともちゃんとやる気持ちを持ってほしい。
ああーー、やっぱり日頃の関わり方が一番大切だ〜〜、と日々
私も七転八倒です。